スーパーやコンビニなどで飲料に記載されている「内臓脂肪に効く!」という文言を見ると、なんとなく肥満解消に役立ちそうという印象があります。しかし、実際のところ内臓脂肪がどういったものなのかを理解している方は少ないです。

内臓脂肪とはそもそもどのような脂肪なのでしょうか。今回は内臓脂肪と皮下脂肪との違いや、内臓脂肪が増えることによる健康への影響について紹介していきます。

内臓脂肪がつきやすい部位

内臓脂肪は名前の通り内臓の周りにできる脂肪のことを指し、内臓の中でも時に腸の周辺や腸を覆っている腸間膜に付着します。

これに対して、同じ脂肪である皮下脂肪は、皮膚の下の皮下組織につく脂肪です。体の表面につくので、手でつかんで確かめることができ、肥満体型が目立って脂肪がついたと感じやすいのは皮下脂肪の増加によるものです。

内臓脂肪は皮下脂肪と違って、手でつかんだり、外見から判断したりできないので、体に隠れた脂肪と言ってもよいです。しかし、お腹周りのサイズが大きいのに、手でつまめる脂肪が少ない場合は、内臓脂肪が過剰についた状態の内臓脂肪型肥満であると言われています。

健康診断で注意が必要と言われるメタボリックシンドロームは、お腹周りが男性で85cm、女性で90㎝以上を基準にしています。

内臓脂肪の増加が体に与える影響

内臓脂肪は皮下脂肪と違って、血行のよい内臓周辺にあり、ついた場所を離れて動き回るため体に悪影響を与えやすいと言われています。内臓脂肪が消費される際、内臓脂肪の脂肪細胞は脂肪酸となって、血中を流れて肝臓に到達し中性脂肪として蓄えられるからです。

肝臓で作られた中性脂肪は、体のエネルギー源として消費されますが、消費される量より合成される量のほうが多いと、肝臓に中性脂肪がたまって、脂肪肝の状態になってしまいます。脂肪肝が進むと肝硬変につながったり、肝臓の機能が低下してしまいます。

肝臓の機能が低下してしまうと動脈硬化や、インスリンの効果が悪くなるため糖尿病のリスクが増大するなど、体に様々な悪影響をもたらします。このように、内臓脂肪が増加すると、生活習慣病などにつながる恐れがあります。

内臓脂肪は皮下脂肪に比べて、代謝によって分解されやすいので、運動や食事制限など生活習慣を改善することで、比較的短期間で落とすことができます。特にウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動は、体脂肪を消費しやすいので、おすすめです。

まとめ

内臓脂肪は腸の周りに付着した体脂肪のことを指し、皮下脂肪と違って外見からは脂肪の量が判断しづらいのですが、過剰な内臓脂肪は生活習慣病などのリスクを増大させます。しかし、内臓脂肪は皮下脂肪よりも消費されやすいので、運動や食事制限などで比較的簡単に落とすことができます。